坊っちゃんも入った?

日本三古湯の一といわれる、道後温泉は四国・愛媛県松山市(旧国伊予国)に湧出する温泉である。
その存在は古代から知られる。
古名を「にきたつ」(煮える湯の津の意)といい、万葉集巻一に見える。
かつてはこの周辺が温泉郡(湯郡)と呼ばれていたが、これはこの温泉にちなむ地名である。
夏目漱石の小説『坊つちやん』(1905年)にも描かれ、愛媛県の代表的な観光地となっている。
泉質・単純温泉 ・・・・・源泉温度42~51度(これらを混合して46度で供給している)。
効能・・・・・神経痛、リューマチ・胃腸病・皮膚病・痛風・貧血。
※ 効能は万人にその効果を保障するものではない。
近年、道後温泉本館も県条例の影響で塩素消毒となり、その際には論議を呼んだ。
松山市中心部の温泉であっても、湯量が余裕のある奥道後温泉からの引湯を利用している温泉もある。
文豪・夏目漱石が松山中学の英語教師として赴任したのは、本館の完成した翌年のこと。
漱石はその建築に感嘆し、手紙や、後の小説『坊つちやん』の中で「温泉だけは立派なものだ」と絶賛している。
手紙によれば、8銭の入浴料で「湯に入れば頭まで石鹸で洗って」もらうことができ、また3階に上れば「茶を飲み、菓子を食」うことができたようである。
小説には「住田」の温泉として登場する。
これにあやかり、本館は「坊っちゃん湯」とも呼ばれる。
1階の男湯浴室内には、『坊つちやん』の主人公が湯船で泳いで注意の張り紙をされたことにちなんだ「坊っちゃん泳ぐべからず」の札が掲げられている。
坊つちやんの間、3階一番奥の個室に夏目漱石ゆかりの資料の置かれた部屋があり、開放されている。
又新殿(ゆうしんでん)、日本で唯一の皇室専用浴室。
御影石の最高級品、庵治石を使った浴槽の他、控え室、トイレ等が見学可。
これまでに10人の皇族が入浴しているが、各宿泊施設に引き湯が行われたことなどから、50年ほど使用されていない。
道後温泉の権利は、旧道後湯之町から戦時合併により受け継いだ松山市が有しており、各ホテル旅館への配湯はもちろん、本館と椿の湯の経営も行っている。
年末の大掃除の日を除いて年中無休。
年末大掃除の模様は、師走の格好の季節の話題となっています。
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